2013年01月19日

詩人・数学者 「 高野喜久雄 」をご存知ですか?

詩人・数学者 「 高野喜久雄 」をご存知ですか?写真は、近所の空き地に、よく出没する猫ちゃん。

二へドンは、最近、不思議な物事の連鎖に「 何か有るのではないか? 」と考えてしまう事が良く有ります。
まあ、50年も生きていると、経験がどんどん蓄積されて行く訳ですから、何かしら2つや3つが関連性が有るものとぶつかってしまっても、何ら不思議は無いのかもしれません。
でも、それにしても、「 これは何かの予兆なのでは? 」と思う事がよく有ります。

例えば、昨日、昨年古い受信メールを読み返しておりました。
孤高の詩人ロッカー・高井つよしさんからのメールの中に「 チビクロ 」と言う猫の名前が出ていました。
これは彼のご実家に遊びに来る約10匹の猫のうちの1匹の名前です。
沢山有る受信メールの中で、何故かこの「 チビクロ 」の名前が目に焼き付きました。

その翌日、高井つよしさんが、twitter で、ご実家の10匹の猫の内の1匹である「 チロ 」が死んだとツイートしていました。
亡くなったチロの冥福を祈るばかりですが、私はハッとしました。
この前日に目に止まった「 チビクロ 」の名前の中に、「 チロ 」の名前が入っているからです。
これはただの偶然でしょうか?
だって、高井さんの実家にえさを貰いにやって来る猫は約10匹もいるのです。
何故、私の目に止まった名前が、「 ねず美 」や「 クーちゃん 」では無かったのでしょうか?

そして今日、二へドンはまた不思議な因縁に心を震わせたのです。
昨日、横浜シティオペラの方から、07月13日(土)みなとみらいホールでの
マリンコンサートに「 水のいのち 」( 高田三郎・作曲 )の合唱で出演しないかと言う
お誘いのメールを頂きました。
二へドンは二つ返事で「 出ます 」と返信をしました。
ただ、「 水のいのち 」は過去に歌った事が無く、昨年12月に「 四季の歌 」に
合唱で出た時にヘンデルのハレルヤコーラスが余りに難しくて、
第1回目の練習の時に大いに先生を悩ませてしまったのでした。
今度はそんな二の舞にはさせたくないので、もう曲が分かっているのですから、
Amazonで楽譜とCDを取り寄せました。

その楽譜が今日届きましたので、早速CDを掛けながら楽譜を開いてみました。
高田三郎・作曲 / 高野喜久雄・作詞 「 混声合唱組曲 水のいのち 」は
5曲から成り立っています。
3曲目の「 川 」を聞いて、愕然としました。
この曲は、二へドンが中学生の頃に、学校の全クラスが参加する合唱コンクールで
二へドン達のクラスが歌った歌なのでした。
その曲のフレーズは、時々頭を過ぎる程、懐かしい思い出の曲だったのです。
でも当時は、「 川 」の楽譜だけコピーを貰って練習していたので、
その曲が「 水のいのち 」と言う組曲の中の1曲だとは知る由も無かったのです。

これは何の因縁なんでしょうか?
だって、この楽譜の出版元は、㈱河合楽器製作所・出版部です。
この出版元から出されている高田三郎の合唱曲の楽譜は、22冊も有ります。
もし、高田三郎の曲であっても、二へドンが歌った事の無い曲にぶつかる確率の方が断然高かった筈です。
どうしてよりによって、ドンピシャで、二へドンが中学の時に歌った思い出の曲になってしまうのでしょうか?

奇しくも02月16日(土)には愛知県岡崎市で、中学校の同窓会が催されます。
二へドンは約30年振りに中学校の同窓会に出席する予定になっています。
マリンコンサート → 中学校で歌った曲 → 中学校の同窓会 
何でそんな繋がりになるんでしょうね? 

さっきから、何度の何度も「 水のいのち 」を聞いています。
改めて聞くと、その歌詞の哲学性におののく程です。
よく中学生の分際で、よく分かりもしない歌詞を歌っていたよね。( 笑 )
当時は、「 みごもる 」と言う単語が、女子中学生の二へドンには妙に生々しく感じられて恥ずかしかった記憶が有ります。

改めて作詞の高野喜久雄さんに興味を抱きました。
新潟県の佐渡の出身です。 
1927年( 昭和02年) 11月20日の生まれ。
詩人でもあり、数学者でもある。
神奈川県立高等学校の教諭として勤めていました。
教職の傍ら、詩作をしていたのですね。
2006年05月11日、鎌倉の自宅にて死去。

今の日本の世の中では、高野喜久雄さんは、余り評価されていない様な気がします。
改めて、「 水のいのち 」の詩を読んでみると、二へドンの考え方、感じ方と
非常に似通った部分が有り、もっと彼の作品を読んでみたいと思いました。

高野喜久雄さんの詩集「 二重の行為 」から二へドンがハッとした一編を引用しておきます。
二へドンは今、「 杉劇リコーダーず 」でアルト・リコーダーを吹いているので、ドキッとしました。
人から度々「 何故そんなに要求ばかりするのか? 」と言われるので、
このあからさまな要求の詩に、自分の心が宥めすかされた様な気がしました。
溜飲が下がるとはこの事でしょう。

*************************

笛です
この孔に 指を
この口に 口を
あてて下さい
そして あなたを
あなたの無を下さい
無限に
この私
この空ろ
の中へ下さい
もっと もっと下さい
指 ふるわせて下さい
鳴ります
鳴りました ほら
少し
でも もっと
もっと鳴らねば
もう音が
聞こえない
わからない
もう許して
と言える程に
下さい
もっと
もっと下さい
もっと
もっと
もっと
もっと

*******************************

文字通り、笛として捉えて、音への追求と解釈しても良し。
別のものの喩えと見做して、エロスの世界に飛んでも良し。
高野喜久雄。 ちょっと今の二へドンのマイブームです。
皆さんも是非、高野喜久雄の詩集を読んでみて下さい。

***** 「 詩人・数学者 「 高野喜久雄 」をご存知ですか? 」 ・ 完 *****
 



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Posted by ニヘドン at 23:05│Comments(0)徒然
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