2016年06月02日

映画「 オーストラリア 」

オーストラリアバズ・ラーマン監督作品。
バズ・ラーマン監督の代表作を
3つ挙げると
「 ロミオ&ジュリエット 」
「 ムーラン・ルージュ 」
「 オーストラリア 」
となりますね。
ニヘドンが1番好きなのは
「 ムーラン・ルージュ 」です。
1番駄目なのは、
この「 オーストラリア 」でしたね。
3作品に共通するテーマが
「 男女の恋愛 」と云う事なら、
「 広大な大地 」も「 戦争 」も
必要無かったのではないでしょうか?
少なくとも、バズ・ラーマン監督には、
「 広大な大地 」も「 戦争 」も
使いこなせていなかった訳です。
オーストラリアの特殊性を活かしたいなら「 クロコダイル・ダンディ 」の方が良く出来ていました。
「 戦争 」と恋愛を絡めたいなら、「 風と共に去りぬ 」の方が不朽の名作として君臨しています。
恐らく、監督も、主役陣も、この2作品を超えたいという野心が有った事でしょう。
でも、結局失敗に終わったと思います。
この「 オーストラリア 」が上映されてから、7年が経ちました。
もう、世界の誰も、この作品の事を語っていないでしょう?
思い出しさえしないと思います。

日本軍はオーストラリアを空爆したけれども、上陸はしていません。
でも、映画の中では上陸して、子供を守ろうとした男を殺しています。
史実とは違うシーンをわざわざ持って来る。 フィクションなら、
「 ムーラン・ルージュ 」の様に、小さい世界の中で恋愛ドラマを綴っていれば良かったのに。
「 ムーラン・ルージュ 」は、最初から最後まで、フィクションという夢の中で、観客が遊ぶ事が出来た。
だから、あの映画を気に入った人が多かったと思うのです。
「 オーストラリア 」は、 余計な味付けに手を出して、美味しくない料理にしてしまった感が有り残念です。

ニヘドンが評価したいのは、この映画撮影中、ニコール・キッドマンは妊娠中だったのに、
頑張って撮影終了まで降板しなかったと言う事です。
ニヘドンは、妊娠5ヶ月で不正出血したダメ妊婦だったから、無事に赤ちゃんを出産した
ニコール・キッドマンに拍手です!

*************************************

[ 作品DATA ]
監督 : バズ・ラーマン
脚本 : スチュアート・ビーティー
音楽 : デヴィッド・ハーシュフェルダー 
公開日 : オーストラリア → 2008年11月13日
       アメリカ → 2008年11月16日
       日本 → 2009年02月28日
鑑賞日 : 2009年02月03日(火)
鑑賞場所 : 新宿厚生年金会館
鑑賞料金 : 無料。 ( 試写会 )

{ キャスト ]
レディ・サラ・シュレイ ( ニコール・キッドマン ) イングランドの貴族。
ドローヴァー( 牛追い )( ヒュー・ジャックマン ) カウボーイ。
ニール・フレッチャー ( デヴィッド・ウェンハム ) 牧場管理人。 実はキング・カーニーの手先。
キング・カーニー ( ブライアン・ブラウン ) アシュレイ家と対立する大牧場主。
キプリング・フリン ( ジャック・トンプソン ) アル中の老会計士。
キング・ジョージ ( デヴィッド・ガルビリル )アボリジニの呪術師。
ナラ ( ブランドン・ウォルターズ ) 使用人の子。 白人とアボリジニの混血児。
キャサリン・カーニー ( エッシー・デイヴィス ) キング・カーニーの娘。 後にフレッチャーと結婚。

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1941年 真珠湾攻撃のシーン。
アボリジニの呪術師キング・ジョージが言う。「 I belong no one.」

1939年09月。 イングランドの貴族サラは、ミセス・ポスから話を聞く。
サラは夫のハイトランドに会いにオーストラリア北部の町ダーウィンに水上機でやって来る。
サラ・アシュレイが到着すると、次々に現地の人達に会う。
カーニーは食用牛を独占したい。
ドローヴァー( 牛追いの意味 )。
キプリング・フリン会計士。

夫の最後の所有地である牧場「 ファラウェイ・ダウンズ 」の建物の中に入ると
夫はテーブルの上で死んでいた。
夫の遺骸はアウトバックに埋葬される。
フリン会計士がハーモニカを吹く。
サラ 「 主人はここの何に惹かれたの?」
男 「 不思議な土地なんです。 」

アボリジニと白人の混血児のナラは言う。
「 あのフレッチャーは禍いを呼ぶ。」
フレッチャーのついた嘘をナラが告発した。
サラはフレッチャーをクビにする。
フレッチャーは出て行く。

カーニーは烙印を押していない牛を川を渡して盗んでいた。

Police がやって来る。
彼はサラに主人のお悔やみを言う。
貯水槽に隠れたナラと母は、突然吹き出した水に溺れそうになる。
結局ナラの母親のデイジーは死んでしまう。
ドローヴァー 「 アボリジニは死者の名を口にしない。」
サラ 「 子供が苦手なの。」
ナラは呪い師のガラパの所に行く。

オズの魔法使いの歌の歌詞が歌えなくて、でたらめを歌うサラが可愛いicon06
「 星に願いを 」を歌っちゃったりして。(笑)
彼等は牛を追いながらダーウィンを目指す。

J・バートランド社のブーメランハーモニカで「 over the rainbow 」を吹く。
グーラジとマガリが牛の気を鎮める歌を歌う。

カーニーの連中が牛の野営地に火を放ち、牛が暴走してしまう。
牛の行く先は崖。
牛が1頭、崖から落ちるシーンは、思わず声が出てしまいました。
「 うぎゃあ~!! 」

再びカーニーが行く手に火を放つ。
落馬したフリンは牛に踏みにじられてしまう。
牛達は崖目掛けて突進!!

ナラが牛達の行く手を遮る様に歌を歌い、すると驚いた事に牛は突進を止める。
落馬したフリンは息絶えてしまう。

ドローヴァーは戦争に行く前、結婚していた。
戦争から帰って来たら妻は結核に罹かっていた。
しかし妻は黒人だったので入院出来なかった。

暑さで湯気が立っている。
水はフレッチャー達が毒を入れた。
喉が渇いて仕方が無いナラ。
そこへキング・ジョージが歌を歌いながら進んで行く。
彼は3日間、歩き続ける。

ダットン大尉は売買契約書にサインをしてしまっている。
カーニーは怒りまくる。
競りでサラに500ポンド出したのがキング・カーニーだったのだ。
サラはファラウェイ・ダウンズを売ろうとするが、
そこへ髭を剃って白いスーツを着たドローヴァーがやって来る。

ドローヴァーとサラは2人でダンスを踊る。
フレッチャーはキング・カーニーをライフルで殴り、ワニの餌食にしてしまう。
フレッチャーが新しいキングになる。
フレッチャーがサラを訪ね、ここから出て行く様に脅す。

ナラは walkabout をしたい。
( walkabout = オーストラリアの原住民が一時的に仕事を離れて行なう伝統的な放浪生活 )
サラは、通信教育も有るからと反対する。
ナラは或る日、サラにも一言も言わずに旅に出てしまう。
サラは付近を捜す。

ナラとキング・ジョージは警察に捕まってしまう。
ナラは船で伝道の島へ連れて行かれる。
日本軍の飛行機が伝道の島を爆撃する。
ダーウィンの町は爆撃されて火の海となる。
燃え盛るダーウィンの町に戻って来るドローヴァー。
ドローヴァーは、酒屋のアイヴァン、妻の兄と共に島へ渡る。
逃げようとした所に日本兵がやって来る。
マガリが敵を引き寄せる為に残る。

キャサリン・フレッチャーが死んだ。
マガリは日本兵に射殺されてしまう。
ダーウィンの町に避難命令が出る。
船の上でナラがハーモニカで over the rainbow を吹く。
避難トラックに乗ろうとしたサラが、このハーモニカの音を聞きつけ、港へ来る。

ナラとサラが再会する。 ドローヴァーも。
アイヴァン 「 後で請求書を送るよ。」

フレッチャーがライフルでナラとサラを狙う。
フレッチャーが引き金を引いて撃った瞬間、キング・ジョージが投げた槍に貫かれる。
実はフレッチャーは、ナラの父親だったのだ。

ナラはシャツを脱いで、靴も脱ぎ、キング・ジョージと walkabout の旅に出る。

1973年 同化政策廃止。

***** 「 オーストラリア 」 ・ 完 *****

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Posted by ニヘドン at 16:30│Comments(0)映画
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