2013年02月26日
モンゴル料理「 ウランバートル 」

両国シアターカイで劇団ドガドガプラスの「 浅草紅團 ASAKUSA RED GANG 」の公演を見ました。
直ぐ並びにファミレスが有って、シアターカイの公演チケットで割引が受けられるので、観劇後に其所で夕食を取る積もりでした。
ファミレスは昔の話でした。(∋_∈)
今はドラッグストアとコンビニになっちゃっていました。
(ToT)
仕方が無いので両国界隈をさ迷いました。
この日は激烈に寒く、ニヘドンの放浪はまるで八甲田山死の行軍の様でした。
錦糸町方面に7〜8分歩くと、向かい側に「 やよい軒 」が見えました。
何処にでも有るやよい軒ですが、もうニヘドンはお腹ペコペコです。
時刻はもう直ぐ 21:00になろうとしています。
道路を渡り、やよい軒の中に入ろうとすると、「 モンゴル料理 」と言う看板が目に入りました。
え? モンゴル料理!?
「 ウランバートル Ulaan Baatar 」と言うお店でした。
やよい軒の2階が「 ウランバートル 」なのです。
外にはメニューが出ておらず、幾ら位で食べられるのか全く分かりません。
恐る恐る階段を上がろうとしました。
階段の中程には5歳位のおかっぱ頭の女の子が、座り込んでいました。
中国の子供達がよく着ているポリエステルのジャンパーを着ていました。
色は鮮やかなピンク色でした。
きっとモンゴル人の女の子だったと思います。
階段の脇のスペースには米袋が2つ3つ置かれ、大きな文字で「 千葉産 」と書かれています。
「 ちょっとごめんね。」と女の子に声を掛けて、上迄上がりました。
店内はモンゴル人の団体の宴会の後でした。
店内は全部で36席のテーブルと椅子が、食堂の雰囲気よろしく並んでいます。
客が席を立った後のテーブルの上には、お皿やグラスが散乱状態。
お店のスタッフ( 40代?)の女性はレジで個別会計に忙しい。
ニヘドンは、何もお皿が乗っていない空いた2人掛け用のテーブルに勝手に座りました。
5分以上、そのまま待ちましたが、スタッフは来てくれないので、
向こうのテーブルに有るメニューらしき物を自分で取って来ました。
メニューでした。
メニューはロシア文字を使ったモンゴル語と、日本語の表記です。
ニヘドンが頼んだのは4品。
☆ ラムスペアリブ 1個 600円。
☆ ボウズ 3個 300円。
☆ ホーショール 1個 200円。
☆ ミルクティー カップ 100円。
では1品ずつ説明して行きましょう。
写真の左上に写っているのが「 ホーショール 」です。
メニューの説明は、
「 小麦粉を練って作った皮でミンチした肉と野菜を包み、
油で揚げ焼きしたモンゴルのピロシキ。
『 ウランバートル 』特製の平たいホーショールと、木の葉型の2つのタイプがあります。
当店自慢のホーショールは、オーダーを頂いてから手作りしますので、
お時間を少々頂きます。
出来立ての味をお楽しみ下さい。」
実際に食べてみると、肉の中にニラが入っているので、ピロシキと言うよりは餃子の味です。
ピザの様に平べったくて円形の餃子ですね。
油ベタベタで、手で千切ると大変な事になります。
食べ終わった後の口の周りもギトギトです。
写真右上が、「 ボーズ 」。
メニューの説明は、
「 小麦粉を練って作った皮でミンチした肉と野菜を包み、蒸した代表的料理。
アツアツの肉汁をこぼさずお召し上がり下さい。 」
ボーズの外観は、チベットの餃子「 モモ 」にそっくりです。
上部に円形の凹みが4つ有り、花びらの様に見える可愛い形です。
色は薄いが、とっても辛いソースが添えられていました。
タイのスイートチリソースに酷似していますが、色が薄くて、でも
タイのスイートチリソースよりは神経質な辛さが感じられます。
写真下部の物が「 ラムスペアリブ 」。
メニューの説明は、
「 ラムのスペアリブをジューシーに焼き上げました。
かぶりついて下さい。」
はい。 二へドンは素直にかぶりつきました。 美味しい!!
最初、思ったより小さくてガッカリしてしまいました。 だって600円もするんですよ。
しかし、美味かった!!
羊肉を焼かせたら、モンゴル人の右に出る者はいないて感じに美味しいのです。
キュウリのスライス3枚、プチトマトを半分に切った物が飾りに添えられています。
料理は全部、薄い味です。
素材の味を楽しみたい二へドンには、これは嬉しいポイントです。
夜はお米のメニューは有りませんでした。
外に米袋は置かれていたけれどねえ。
二へドンが頼んだ料理3品には、どのメニューにも羊肉が使われています。
二へドンがこの店で、色々なカルチャーショックを受けましたが、その最たる物が
「 ミルクティー 」でした。
カップ1杯で100円は安いな、と思いましたら、薄ーい!!
存在感が全く感じられない程に薄いお茶に、脱脂粉乳にお湯を入れ過ぎてしまった
みたいなミルクが入っています。
甘さも無ければ、お茶の味もしません。
二へドンは、もっと山羊のミルクを使った様な、濃厚なお茶を想像していたのよ。
或いはチベットのバター茶みたいな、えぐい飲み物をね。
でも他のモンゴル人( 女性ばかり )3組のお客のうち、実に6人が
食前や食後に、この薄々ミルクティーをカップで飲んでいるのです。
全然甘くありません。 どこのテーブルを見回しても、砂糖は置いてありません。
二へドンは出産前は、海外旅行が趣味で、色々珍しい国を旅しました。
ソ連、エジプト、チベット、北朝鮮、エクアドル、ベネズエラ等。
普通の日本人が普通に旅行する国々はいちいち書かないけどさ。
だから普通の日本人よりはカルチャーショックを余り受けないと思って
いたのだけれども、このモンゴル文化には、ガツーンとやられてしまいました。
壁には大きなチンギスハーンのタピストリーが1枚。
「 白馬 」と言う漢字と、白い馬が浮き彫りになった額絵が1枚。
モンゴルの山の景色を描いた絵が1枚。
モンゴルの装束を纏った武人の戦いの様子を描いた絵が1枚。
インド・レストランや中華レストランに有り勝ちな、色の洪水はありません。
至ってシンプルな店内のインテリアです。
二へドンのテーブルの向かって右側にはミニ・バーカウンターが有り、
そこがお会計のレジも兼ねています。
おお! 地味で最初は気が付かなかったけど、馬頭琴が壁に下がっていました。
ここで馬頭琴ライブとか演ればいいのになあ。
モンゴル人のスタッフとお客が話すモンゴル語が飛び交う店内に
日本人は二へドン1人だけ。
孤立無援の少数民族なのであります。
これが英語や韓国語が話される中だったら、ある程度の意味が分かるから
そんなに疎外感は感じないのでしょうが、全く意味が想像も出来ない
モンゴル語の中に1人ぼっちは、結構寂しかったです。
後から日本人のお客が1人やって来て、「 駐車場ありますか? 」と
訊きに来たけど、駐車場は無いとお店の人に言われて、
諦めて帰って行ってしまいました。 うーん。 残念。
店内のBGMは有りません。
ところが暫くすると、突然BGMが聞こえてきました。
モンゴル語の歌謡曲がかかり始めたのです。
スピーカーの状態が余りにも悪い。
今時、こんなスピーカーの音を聞くなんて、50年前にタイムスリップした気分です。
低音が割れて、聞いている内に頭が痛くなって来ました。
このスピーカーはモンゴル製なのかな? ロシア製? 中国製?
旧ソ連製だったら、ある意味凄いぞ!
このBGM、たった1曲だけで、終わってしまいました。
え? 何? シングルCDなの? ジュークボックス?
謎だ。 この店の何から何までが、超謎である。
二へドンのカルチャーショックはまだまだ続きます。
食事を終えたモンゴル女性が、長椅子の上にゴロリと寝転がってしまいました!
大らかだなぁ。
マキシム・ド・パリとかで、そんな事をしたら追い出されちゃうよねえ?
お店のスタッフのおばちゃんは、女性4人のテーブルに座ると、
ビールジョッキを片手に話し込んでしまいました。
うう~。 とことん、大らかなのである~。
お客さんがお店のおばちゃんに何か言ったら、「 ダー。」と返事を
していました。 それはロシア語なんだ。
店内のお客さん( ほぼ女性ばかり。)は、モンゴル系の人もいれば、
ロシア系の人もいます。
女性は皆、可愛い顔つきをしていますが、よく見ると結構3段腹だったりします。
インド料理みたいに、結構食事に油分が多いのでしょうか?
ミルクティーのポットがデカイので、ビックリです。
彼らは、そんな大きなポットが必要な程、チャイを飲む人達なのかしら?
向こう側のテーブルの人達がミルクティーのお替りを頼んだので、
二へドンもついでにお替りを頼みました。
お店のおばちゃんが、デカいポットから、「 ドヴァヴァアアアアア! 」と
豪快に一気に注ぎ込みました。
日本の茶の湯で、そんな事をやったら、皆顔をしかめるだろうな。 うぷぷ。
もう1杯お替りをしたミルクティーは、やっぱり薄かったのですが、
もう慣れた、と言うか、モンゴル料理にはとっても合うのかもしれません。
厨房から調理担当のスタッフが出て来ました。
小柄なモンゴロイドのおばちゃんでした。
二へドンは30年程前にソ連を旅行する前に、ちょっとロシア語を齧って
ロシア文字は音だけなら拾えるので、メニューのモンゴル語の表記を
読んで遊んでみました。
サワーはCABAって書いてあります。 これでロシア語の発音は「 サワ 」
なんだけれども、フィジーの強いお酒のカバにも通じるな、と思って
興味をそそられました。
22:10 お店を出る為に、お会計をしました。
その時にお店のおばちゃんが、「 初めて? 」と話しかけて来て、
妙に色っぽい、レズビアンっぽい視線を二へドンに絡めて来て、
「 また来てね。 」と、色々話し掛けて来ました。
これがモンゴリアン・ホスピタリティーなんでしょうか?
色々と異文化体験が出来て、実に面白いお店でした。
[ SHOP DATA]
店名 : モンゴル料理「 ウランバートル Ulaan Baatar 」
住所 : 東京都墨田区両国3-22-11
電話 : 03-6411-4298
営業時間 : 16:00~24:00
***** 「 モンゴル料理「 ウランバートル 」」 ・ 完 *****
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Posted by ニヘドン at 20:04│Comments(0)
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