ドンドン日記・第２章

写真は、二へドンの足元に擦り寄って来て、
じっと動かない愛くるしい野良猫ちゃん。

さて、二へドンは２０１１年１２月より、孤高の詩人ロッカー高井つよしさんの格好いいギターの弾き語りに魂を奪われ、それ以来ずっとずっと、彼のライヴは欠かさず通っておりました。　
まあ、厳密に言うと、路上ライヴや、新年会等の飛び入りで歌ったものや、彼自身が告知しなかったイベントでのゲスト演奏も有ったりして、１００％完全に追っかけた訳では無かったのですが。
でも、それにしても、事前に告知の有ったライヴハウスでのライヴは、きちんと観戦し続けて来たのです。

それが、急に今日の或る１本の電話によって、無残にも２月上旬に予定されている高井つよしさんのライヴ２本に行かれなくなってしまいました。
２本のライヴとは、
☆　０２月０７日（木）　＠高円寺グッドマン
　　１９：００　開場　/　２０：００　開演
☆　０２月０９日（土）　＠碑文谷アピア４０
　　１８：３０　開場　/　１９：００　開演
詳細は、こちら　→　http://cinemamusicgroumet.hama1.jp/e1003755.html
今日は、この顛末について書こうと思います。

実は二へドン、昨年の０９月にアルバイトをしていたファーストフード店で、若いマネージャーのひと言にブチ切れ、「　今日限りで辞めさせて頂きます。」　と、制服と、その場で書いた辞表をマネージャーに投げつけて辞めてしまったのです。
それから９月、１０月、１１月、１２月と、僅かな貯金を取り崩しながらの生活でした。
とうとうクレジットカードの銀行引き落しが出来ない所まで来てしまったので、慌ててバイトを探しました。
バイトは悉く断られ（　恐らく原因は年令　）、藁にもすがる積もりで、出産前に添乗員として働いていた会社の門を叩きました。　するとその会社に拾われ、０１月２１日（月）～２５日（金）までの５日間、１０：００～１７：００の研修をみっちりと受けました。

二へドンが添乗員として働いていたのは２０年前の話です。
事務所側も、２０年のブランクでは、新人としてスタートしてもらうと言われました。
法令等、随分変わっている部分も有り、それももっともだと思い、初心に返って一から研修を受けました。

添乗員が担当するツアーを決められるのは、１ヶ月前と早く決まる事も有りますが、２週間前に割り振られる事も有ります。
何故なら、旅行会社が、ツアーを催行するかどうか決めるのは２週間前だからです。
もし、この時点で、ツアー催行の最低人員に満たない場合は、旅行会社はツアーを中止にする事が出来ます。
赤字が出る事が分かっていて、催行する余裕の有る会社は、昨今そんなに無いと思われます。

ですから、二へドンの場合、２５日に研修を終え、旅程管理主任者の資格を持っているとは言え、最速で仕事が割り振られても、０２月１２日（火）以降であろうと思っていたのです。
ところが、ところが、二へドンがマクドナルドで読書をしていた１３：４４、事務所から電話が掛かって来ました。
「　スケジュールにバツが付いていたから、駄目だと思うけど、
　　ちょっと急な仕事が入ったんだよね。」
「　あ、ちょっと位なら、融通利きますよ。」
「　ちょっとかあ。　実は、２月１日に沖縄に飛んでもらって、
　　そこで現地受けをしてもらいたいんだよね。
　　１０日頃までずっと。　」
「　え～とですね。　あ、いいですよ。　他の予定はキャンセル出来ますから、OKです！」
「　じゃあ、こちらで調整をして、また連絡します。」

はひ～。　驚いた。　驚いた。　まさかこんなに早く仕事が来るとは思ってもいなかったですよ。
たとえ、うんと日当を低く見積って1日５，０００円だとしても、１０日働けば５万円ですから、今の二へドンには有り難いお話です。　しかも添乗中は、光熱費も、ツアー中の食事も、自分で払わなくて済むので、家でブログを書いている日々よりも、
出費も節約出来る筈です。

現地受けとは、往復の飛行機には添乗員は付かないけれども、現地の空港で添乗員が待ち受けていて、ツアーに同行し、また空港でさようならをする形態の事を言います。
１０日間沖縄にいる間に、２泊３日位のツアーを３本担当する事になると思います。

ここで二へドンは、実に因縁を感じてしまったのです。
昨年、ファーストフードのバイトを辞めたのは、亡き母が仕向けた事の様な気がしていました。
母が、「　お前をファーストフードで働かせる為に、勉強させたんじゃない。」　と言っている様な気がしました。
他のバイトが悉く不採用になったのも、添乗員の仕事に戻る為に必要な道筋だったのだと、今では思っています。
また、添乗の仕事が軌道に乗る迄は、コンビニでバイトをしようと面接をしました。
これも不採用となり、全く信じられなかったのですが、もしコンビニのバイトを始めていたら、この沖縄の話には、直ぐにOK出来なかったか、コンビニのバイトをキャンセルするのに、すったもんだが繰り広げられた事と想像します。
何もかもが、「　お前の天職は添乗員なのだ！」　と言っているように感じます。

０２月０１日は、亡き母の誕生日です。
この日は、母の好きだったサバランと言う洋酒ビチャビチャのケーキを食べて母を偲ぼうと思っておりました。
しかし、図らずも、母の誕生日に二へドンは沖縄に飛ぶ事になりました。
沖縄で母のバースデー・ケーキを食べようかな。
そして、母が６４歳で大腸癌で亡くなる前年のクリスマスに、二へドンと母と息子ちゃんと甥っ子の４人で、沖縄ツアーに参加していたのです。　沖縄が、生前元気だった母と行った遠出の最後の旅行だったのです。

母の誕生日に、母の最後の旅行先の沖縄に仕事で行く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
これ、絶対に母の仕業ですよね？

そういう訳で、高井つよしさんのライヴを２本も聞き逃してしまうのは、本当に残念ですが、
二へドンは不思議な縁で、沖縄で頑張って仕事をして来ます！！
高井つよしさんからは、「　本当のファンだったら、仕事を蹴ってオレ様のライヴに来る筈だ。」と言われるかと思いきや、「　１年位行って来れば？　」と言われてしまいました。
アイゴー！　アイゴー！　酷いよ。　酷いよー。

あ、そう言えば、アピア４０のマスターが昨年、沖縄を旅行して、撮影した写真がテーブル・ギャラリーに収められていますね。　
今年のアピアの新年会には、沖縄民謡の歌手がゲストで呼ばれていたのだとか。
アピアに行くと、沖縄との縁が結ばれるのかしら？

そう言えば、添乗員研修でも、講師の先生が言っていたのだけれども、
毎年１人位、沖縄に派遣された添乗員が、沖縄に住民票を移しちゃって帰って来なくなるんだって。
二へドンもそうなっちゃうかしら？
乞うご期待！？

＊＊＊＊＊　「　こうして私は高井つよしライヴに行けなくなった。（涙）」　・　完　＊＊＊＊＊