ドンドン日記・第２章

「 碑文谷事変 vol.30 」

日時 ： 2014年03月21日(金・祝)
18:30 開場 / 19:00 開演
会場 ： APIA40 ( 最寄り駅 → 東横線・学芸大学駅 )
料金 ： チャージ 1,500円 ＋ ドリンク 500円。
出演者 ： ( 出演順 )
♪ 耕時 ( vo、g )
♪ 佐藤賢治 ( vo、g )　from いわき
with 土屋恵 ( p )
♪ ナカヤヒデキ ( vo、b ) from 名古屋
♪ 高井つよし ( vo、g )

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ニヘドンが、ほぼ毎月 高井つよし様のライブを観戦する為にAPIA40 に足を運ぶ様になって、
どの位経つのかしら？
ちょっと待って。
今、調べてみるから。
紙に書いて確かめてみました。
ニヘドンが初めて生の高井つよし様ライブを見たのは、2011年12月の事だったのです。
うわぁ、東日本大震災の年じゃないですか！
自然災害の地震だけではなく,ニヘドンの音楽鑑賞ライフにも激震が走った年だったと言う事ですね。
あれから、2年4ヶ月目。
うーむ。
益々、高井つよしマニアの度合いを深めているニヘドンですが、今夜のラインナップで、
秀逸だったのが耕時(　こうじ　)です。
耕時の場合、耕時さんとか、耕時くんとか、「 さん 」「 君 」を付けない方が、
彼のキャラクターにぴったり嵌まるので、以下、呼び捨て。
今夜のトップバッターを務めた耕時は、非常に良かったです。
この2年4ヶ月の間に、耕時も何度も聞く機会に恵まれました。
耕時の演奏を聞くのは、これで何回目だろう？
10回は、いってないけど、5回位にはなるんじゃないの？
野獣系のパフォーマンスを見せてくれる耕時を最初に見た時には感じなかったんだけど、
耕時、可愛い
ヤバイね。
このまま行くと、まさか、ニヘドンが耕時の追っかけを始めるとか、まさか、そんな事は無いよね！？
ヤバイ。ヤバイ。
でも、本当、彼のパフォーマンスはニヘドンのツボなんだわ。

佐藤賢治＆土屋恵嬢は、お互いに自分の仕事をこなしていました。
佐藤賢治さんは、自分のギターを弾き、自分の歌を歌い。
土屋恵嬢は自分のピアノを弾き。
二人の「 仕事 」振りが、ただ２本の柱となって、永遠に平行に続く印象を受けました。
これと全く同じ印象を、先月のササキショーイチ・バンドにも感じたのね。
聞いていて面白くなかったの。
批判する積もりは毛頭無いけど、チャージ代やドリンク代や交通費を払って聞いているのだから、
どうせ聞くなら面白くあって欲しいのが、お客の正直な気持ちじゃない？
ササキショーイチ・バンドの皆さんも、各々が自分の楽器を弾いているだけだったの。
5人もメンバーがいるのに、ステージには本の音の柱が立ち、
最後の最後まで交わる事が無かったのよ。
デュオなりバンドなりが、複数のメンバーで音を出すんだったら、それぞれの音の柱が、
時には倒れ、寄り添い合い、ぶつかり、捻れ、よじれ、弾け、新しい化学反応をすべきだと思うの。
そこがライブの醍醐味なのに、肝心要の部分が無かったのは残念。
佐藤賢治＆土屋恵もササキショーイチ・バンドも東北出身なんだけど、
これは東北の悲しい性なのかしら？
ただの偶然かしら？

ナカヤヒデキさんは面白かった。
彼の良い所は、頭で考えて作った詞なのではなく、東日本大震災や、友人の死や、
現実に起こった事で、自分の魂や身体で感じたものを詞にしているのね。
だから、とても説得力が有り、経験至上主義のニヘドンが受け入れ易いものが有りました。
ただ１つ注文をつけるとすれば、彼に無いものは、
「 目に見えない綺麗な花1輪 」を隠し持っている事だな。
その隠れたものが有れば、どんなに暗い歌でも、どんなに汚い歌でも、どんなに狂った歌でも、
美しさが透けて見えてくるし、芳しい芳香め漂って来る筈なのに。
それが無いから、ちょっとウルサイだけが耳に残ってしまう。

高井つよし様は圧倒的な存在感で、今夜のライブに君臨したのでした。
最初、声の煌めきが、いつもより無いかな？ 疲れているのかな？と思いましたが、
曲を重ねる毎に声に脂が乗って来ました。
今日、特筆すべきは、高井つよしのハーモニカでしたね。
彼のハーモニカは、いつもグランドキャニオンの川から峡谷の高みに吹き上げる風を感じさせるのですが、今日の風は実に自由で広大無辺の宇宙を感じました。