2017年10月23日
「 明通寺 」( みょうつうじ )が心に沁みた。
台風21号が本州直撃する1日
前、しのつく雨の中、傘を差しな
がら、福井県の国宝第1号のお寺
「 明通寺 」( みょうつう
じ )をお参りしました。
福井県小浜市門前にある
真言宗御室派のお寺です。
御室派の総本山は京都の仁和寺。
写真は国宝の三重塔です。
駐車場から全部階段を上がると
132段を昇らなければなりませ
ん。 が、右手に若干の階段と坂道
の通路が有るので、そこを昇って
行きました。
とは言え、雨で濡れて滑る
道も、上がるのはなかなか大変!
チケット窓口で支払いをすると、
小さなカラーのパンフレットを
くれます。
御朱印も、そこで頂きます。
境内は、そんなに広くなく、
直ぐに本堂に到達します。
木造で、色彩は無く、
これが、国宝です。
靴を脱いで本堂に上がると、
お寺の方が説明をしてくれます。
山号は棡山( ゆずりさん )。
大同元年( 806年 ) 坂上田村麻呂によって創建されたと伝えられています。
本尊は薬師如来様。 手に薬壺を持っているので分かります。
鎌倉時代中期( 13世紀 )の、一本造りです。
ニヘドンは、お薬師様よりも、右脇侍( 向かって左 )の「 深沙大将 」の像に
心を惹かれました。
何時間でもじっと眺めていたい、そんな神像です。
この深沙大将は、よく絵画に描かれてはいるのですが、彫像は稀だそうです。
国の重要文化財に指定されている深沙大将の像は、岐阜県の横蔵寺、京都府の金剛院に
見られるだけなんだとか。
深沙大将は、西遊記に出て来る沙悟浄のモデルと言われています。
昔、経典を求めて、遠く天竺まで赴く時、砂漠を越えて行かなければならない。
その時に必要不可欠な水の神様と言う事だそうです。
そうか。 だから河童なのか。
本来なら、周囲には十二神像立像が12躯有るのですが、
2017年09月10日(土)~2017年10月29日(日)迄、
福井県立若狭歴史博物館のリニューアル3周年記念特別展の
「 知られざるみほとけ ~ 中世 若狭の仏像 ~ 」に
貸し出されてお留守でした。
残念ですが、お寺の方は、こんな風に仰っていました。
「 おかげで、普段は見えない足元の指まで、よく見えますから、
ご覧になって行って下さい。」
ああ、成程。 ニヘドンは素直に、じっくりとつま先まで眺めて来ました。
しっとりと静かで、やたら観光気分の外国人が闊歩する京都のお寺より、
全然良かったです。
静かに、日本人の心に触れたい人にお勧めの古刹です。
[ お寺DATA ]
明通寺 ( みょうつうじ )
〒917-0237
福井県小浜市門前 5-22
小浜線東小浜駅より「 あいあいバス 」で9分。
***** 「 「 明通寺 」( みょうつうじ )が心に沁みた。 」 ・ 完 *****
「 一乗谷朝倉氏遺跡 」から山を見た。
江戸時代の名プロデューサー蔦屋重三郎を追い掛ける!!
奈良井宿の高札場( こうさつば )。
流れ落ちる汗が目に入って幻が見える「 竹田城跡 」。
鹿島神宮の「 塚原卜伝の像 」。
「 雪國 」の碑。
江戸時代の名プロデューサー蔦屋重三郎を追い掛ける!!
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