ドンドン日記・第２章

2018年０３月０７日（水）
噂の「　ナイルレストラン　」に
初めて入ってみました。
何が噂かと言うと、
「　日本初のインドレストラン　」
と言う老舗中の老舗なのです。
東銀座は、ちょくちょく行く機会が有るのに、なかなか「　ナイルレストラン　」に行く機会に恵まれませんでした。
幸い、今日その初めての機会を得て
入ってみました。
周辺のレストランが軒並みランチ終了後、閉店になっていたりするので、１５：３０と言う時間に入れるのは有り難かったです。
入ってみて驚きました！
１５：３０なのに、店内は満席でした。
かろうじて、トイレに面した、花瓶が置いてある、恐らく普段は使っていないであろうテーブルに案内されました。

レストランの外のメニューを見ていたので、マトンカレー￥１，２００．－を頼むつもりでした。
すると２代目店主のナイル爺さんが、「　ムルギーランチ、これお勧め。」と
メニューのムルギーランチの文字を指差し、まるで、私がムルギーランチを頼むまで、
ずっとそのままの状態でいるかの様に思われたので、あっさり負けた二へドンは、
言われるがままにムルギーランチ￥１，５００．－を頼んでしまいました。
写真は、このムルギーランチです。

運ばれて来たのは、楕円形のステレンス皿に右端にターメリックライスが一山。
水っぽいカレーの湖の上端にマッシュポテト。
中央部に、煮たキャベツとグリーンピース。
その上に、長い骨付きチキンが乗っています。
スタッフがその皿をテーブルの上に置くと、器用な手つきでチキンをほぐして食べ易くしてくれます。
ほぐし終わると、長い骨をコーヒーカップソーサーみたいな茶色の小さい皿に
ボトンと落として持って行きます。さい
最初、ブラブラ持って来た、あの茶色い皿は何かと思ったのですが、そういう訳だったのですね。（笑）
丁度、この儀式の前に、ニヘドンはグルメ大魔王にメールを打っている所でした。
チキン解体の儀式が執り行われている間は、じっとその作業を見つめていたので、
スタッフが去った後、続きのメールを仕上げてしまおうと頑張っていました。
すると、２代目ナイル爺さんが、ニヘドンのテーブルにやって来て言いました。
「　早く食べなさい。　温かい内に。」
（　分かってるよ。　分かってるけど、こちらにもやりたい事が有るんだよ。）

ようやく、メールを送信し終えたので、スプーンでカレーをすくって口に入れてみました。
一口目は全然辛くないです。
スパイスのケバケバした味は微塵も無い。
そこへ２代目ナイル爺さんが再びニヘドンのテーブルにやって来て言いました。
「　よく混ぜて食べる。」
うるさいなあ。　この親爺、本当におせっかいだなあ。
言われた通りに、全体をビビンパよろしく、ぐちゃぐちゃに混ぜました。
油断していたら、何かの成分が喉に貼り付いた様で、咳が出ました。
咳を呑み込もうとするのですが、咳は断続的に続きます。
周囲からは、「　お嬢ちゃん。　カレーを食べるのは始めてかい？」とでも
言いたげな冷ややかな空気が漂って来ます。（泣）

でも、美味しい！
ライスは水っぽいし、カレーも水っぽいし。
ニヘドン、食べ物は水気が少ない方が好きなんだよね。　でも、美味しい。
何だろう？　この深い味は、何処から出て来るんだろう？
ちっともスパイシーじゃないのに。

食べている内に、ぐさっ！と歯茎に何かが刺さった！！
まさか、美味しいグルメ体験中に、この様な衝撃が口の中で起こるとは！？
他人の目も構わず、口の中に手を入れて、刺さった未知の物を抜いてみると、
３ｃｍ程の長さの、針の様な鶏の骨のささくれでした。
危ないな～。
刺さった場所が歯茎だから、自分の手で抜けたけど、刺さったのが喉だったら、
どうしてくれるんだよ！？
高級フレンチレストランだったら、クレームつけて、全額お金返してもらうよ。
でも、あの癖の強い２代目ナイル爺さんには、何も言えないニヘドンでした。
これ、絶対「　重大インシデント　」だよね～。

それ以後、注意して、鶏肉を食べる時にはナイフでギューギュー押しながら、
固い物が触れないかどうか、肉をよく確認して食べるようにしました。
これが、正解。
２本目の骨を、食べる前に発見しました。　
痛い思いをする前に、未然に発見して良かった～。

しかし、重大インシデントは更に起こってしまったのであります。
その後、ニヘドンがちょっと油断した所為も有るのかもしれませんが、
グキッ！と歯茎に衝撃が！！
口から吐き出してみると、出て来たのは、鶏の骨の関節の所の丸い部分でした。
危ない。　危ない。
ニヘドンは数年前、固いそばの実で、虫歯の歯をクラッシュしてしまっているので、
また、あの悪夢の再来となってしまうのかと、背筋から嫌な汗が流れ落ちましたよ。
ムルギカレーを食べるのは、命賭けです。