ドンドン日記・第２章

原題　：　La　Boite
英題：I'll wait for the next one
邦題　：次の方、お待ちしてます
監督：Philippe Orreindy（フィリップ・オラインディ）
製作国：フランス
製作年：　２００２年
上映時間　：　４分００秒
鑑賞日：　２００８年１２月２９日（月）
映画館：　ブリリア・ショートショート・シアター
フライヤーの解説　：　
　　　一人の孤独な若い女が地下鉄の車内で出会ったのは、
　　　金ではなく、「愛」を求める物乞い。
　　　「皆さん、お騒がせしてすみません。僕の名前はアントワン、32歳。
　　　　雑誌で読んだのですが、フランスには500万人近くの独身女性がいるとか！
　　　　もし、僕との出会いに興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら…」

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長編映画でも、短編映画でも、フランスの作品を観ていると、
どの作品も底無しの孤独感を描いている物によく出会う。
フランス人って、そんなに孤独なのかいな？

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金髪の中年女性がエスカレーターで下り、メトロに乗る。
１人の男、アントンが車内で喋り始める。
「　僕はアントワーヌ。　２９歳。
　　（　？　解説では３２歳となっているが、字幕は２９歳だった・・・。）
　　フランスには５００万人もの独身女性がいるそうですね。
　　僕は彼女いない歴が長く、出会い系サイトでも相手にされず。
　　月収は月に２，６００ユーロ有ります。料理も得意です。
　　相手の条件は１８歳～５５歳。
　　誰かと真面目にお付き合いしたいのです。」
車内に乗り合わせた別の男が茶々を入れる。「　止めとけ。　結婚は地獄だぞ。」
アントワーヌ「　僕の意見に賛同して下さる方は、次の駅で下りて下さい。」

先程からアントンの喋る事を嬉しそうに聞いていた中年女性が電車を飛び降りる。
アントワーヌは、閉まりかけた扉越しに女性に言う。「　ごめん。　寸劇なんだ。」
恨めしそうな女性をホームに残し、メトロは出発する。

車内からアントワーヌの声だけが聞こえる。
「　如何でしたか？　チップ大歓迎です。」

＊＊＊＊＊「　　次の方、お待ちしてます　」　・　完　＊＊＊＊＊