2013年11月12日

「 墓場の少年 」

2013年11月08日(金)
原題 : THE GRAVEYARD BOOK
邦題 : 墓場の少年
ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活

著者 : NEIL GAIMAN ニール・ゲイマン
訳者 ・ 金原瑞人 ( かねはら みずひと )
出版社 : 角川書店
定価 : 本体 2,500円 ( 税別 )
コード :ISBN978-4-04-791634-0

※※※※※※※※※※※※※※※※※※
実はニール・ゲイマンと言う作家を知らなかった。
アメリカンコミック「 サンドマン 」の原作者として有名らしいが、「 サンドマン 」を知らないニヘドンには、もうどうしようも無いですわ。
何故この本を買ったかと言うと、息子ちゃんが所望したから。
ニヘドンの教育方針の1つに読書が有ります。
親子で同じ本を読み、それについて感想を述べ合う事を重要視しています。
だから基本的に、息子ちゃんが読む本は遅かれ早かれ何れはニヘドンも読みます。
で、読み始めたのですが、これが予想外に面白かったのです!
ジャンルは児童文学なのかもしれませんが、大人が読んで充分に楽しい。
それは、子供騙しの表記が一切無いから。
まるでルポルタージュでも読んでいるかの様な冷徹な視線で物語が語られます。
両親を殺された主人公ボッドが、墓地の幽霊達に育てられると言う設定です。
夢物語の世界で、ティーンエイジャーの生活や成長を綴る物語は、ハリー・ポッターのシリーズに似ていない事もありませんが、登場人物が少なく限られているので、スッキリと読み易いのです。
読書のスピードの遅いニヘドンでも無事に読了しましたから!

ハリー・ポッターのシリーズに似てはいないとは言ったものの、似ている部分も確かに有ります。
ボッドの後見人サイラス のクールさは、ハリー・ポッターの シリウスにそっくり!
ボッドの成長を見守る「 父さん 」と「 母さん 」の慈愛に満ちた眼差しは、ハリーを見るロンの両親と同じだ。
同じイギリス発の児童文学として、似通った部分も有り、全然違う所も有り。
それぞれ単独で読んでも面白いし、比較しながら読んでも楽しい。
「 墓場の少年 」を子供だけに読ませるのは勿体無い。
是非とも大人の読者に読んでもらいたい!


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Posted by ニヘドン at 16:38│Comments(0)読書
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