ドンドン日記・第２章

2020年05月12日（火）
今年はどうやらリセットの年の様
です。新型コロナウイルスの影響
で、二へドンの仕事は皆無。
当然、収入もゼロ。
父親がコロナウイルスで死去。
姑が天寿を全うし、他界。
二へドンの周囲の全てが無に
なりました。
相次ぐ親族の死に、二へドンも
「　終活　」を意識し始めまし
た。何事も、身辺はスッキリして
おかないと、後処理をする人が
大変だ！　と言う事で、　PCの
メールボックスに来るDMは
悉く配信停止の手続きをしまし
た。　家の中に溜め込んだ物も
極力使い切る様にしました。
庭の山桜の木を切る事を思い
ついたのも、この終活を意識
しての事だったと思います。
05月12日の午後、家庭用の
小さな鋸で、ギコギコ切り始め
ました。　この山桜は、まだ息子
がまだ小さかった頃、横浜市内
のイベント会場で、山桜の苗木を
１本￥500.-　位で販売していたの
を買って来て庭に植えたものです。

山桜ですので、葉が先に出て、
それから白い花が咲きます。
花の美しさを鑑賞したい場合は
やはりソメイヨシノが１番です。
けれども、二へドンはこの山桜を
非常に大切に思っていました。
とても生育が良く、みるみる内
大木になり、今では２階の屋根
より高く育ってしまいました。
暑い夏には、茂った緑色の葉が
シェードになってくれて、風にそ
よぐ音は、風鈴の様に涼し気で
す。　しかし、20年も茂るに任せ
てしまったので、とうとう隣の家
の敷地内に長い枝が垂れる様
になってしまいました。
「　これは、いかん。」と言う事
で、切り始めたのです。
斧も無い。　チェーンソーも無
い。　小さな鋸でギコギコ切る
作業は、無限に続く様に感じ
ました。　根本から切る訳では
ありませんので、塀によじ登っ
て、不自然な格好で切るので
疲れは尚更です。　12日は、
とうとう諦めて作業中断です。
13日に、戸籍上のOtto君に
木に結び付けたロープを持
って貰いました。　何しろ伸び

放題の大きな木ですので、隣の家
や、裏の家の建物に激突して
壊してしまっては大変です。
ぶつからない場所に上手く
木が倒れる様にロープで誘導しよ
うと言う訳です。　幹は太く、
倒れて来る幹は100kg 以上は
有りそうです。　念の為に息子
ちゃんにも待機して貰いました。
２日目も作業は難航し、諦めよう
と何度も思いました。　プロの
植木屋さんに頼めば、こんなに
時間を掛けずに終わるでしょう。
しかし、とうとう木がゆらゆら
揺れ始めました。　バキバキ！
と言う音と共に、とうとう倒れまし
た！　裏の家の屋根に倒れ込み
ました。　Oh, No
必死に枝を切って、切って、
とうとう全部、自分の庭に入れ
込みました。　滅茶滅茶疲れた
けど、達成感有りました。
これで、当分、桜の木を心配
しなくて済みます。
写真1枚目：　切り倒した枝。
写真2枚目：　切り倒した幹。
写真3枚目：　スッキリした山桜。

＊＊＊＊＊「　二へドンは樵になった。」　・　完　＊＊＊＊＊